IT企業での日本語クラス4ヶ月

#むらスペ で「先行シラバス・後行シラバス」の話を聞きました。そこでも出た、ヒラサワエイコさんの「山の日本語学校物語」、あいうえお先生の「noteを使った日本語の授業」が紹介されていました。
山の日本語学校は、以前見学もさせていただいたし、日本語教師だったら、いろんな授業について知るのはありがたいし、刺激になりますよね〜。

そんなことを考えていたら、そういえば私も今年の初めから春の4ヶ月、ちょっとおもしろい授業をさせてもらったな〜と思い出しました。

IT企業のA社では、採用が決まった人たちが、来日前からオンライン・プライベートレッスンをしていました。しばらくして、そのレッスンとは別に、入社前後のオンライン・グループレッスン(Google Meet)をしてほしいということになりました。12人〜20数人の1クラス。1回2時間・週に3回。
内容は、できればIT関連であればなんでもOKってことでした。なんでも?!ヽ(=´▽`=)ノ
企業の人を教えるなら、日本語だけじゃなく、プラスαはほしいですよね。IT関連なら、あわよくば私にも役立つのでは?という期待も(笑)。
*基本的に発表以外は、私の画面を共有していました。

結局このようなことをしました。

目次

【1】Web記事の読解・要約

まずは、IT関連でおもしろそうな記事を読んで要約することにしました。
仕事を楽しめ! エンジニアの不死身力」ここからの抜粋と、「ついに日本語化!神アプリ「Notion」の基本的な使い方と特徴をご紹介【基礎編】」(〜発展編まで)などの記事にしました。
使ったアプリ:Padlet/Googleスプレッドシート/Quizlet

段落ごとに音読み

Padletに、その日読む記事のURLをアップ。
一人ずつ、段落ごとに音読みをしてもらいます。

意味を確認しながら語彙(漢字)を書き出し

段落ごとに読んでもらい、2−3人読んでもらい、意味の区切れがいいところで私がザッと読んで、読めなかった漢字、難しそうな語彙を説明しながら、Googleスプレッドシートにリストを作っていきます。
漢字/読み/(その言葉が入っている本文中の)文

要約

Padletに直接書き込んでもらいました。15-30分ぐらい。ただの要約ではなく、
・今後議事録を書いたりすることもあるだろうから、後で見ても簡潔でわかりやすく
・具体的に言うと、日本人の後輩に、この要約を見せながら内容を説明しやすいように
ということを伝えました。
20人前後いると、すごく上手な人もいました。そういう書き込みを見つけると、頃合いを見計らって「みなさん、ちょっと◯◯さんのを見てください。」と言って◯◯さんの投稿を拡大して見せます。「このように、矢印や箇条書きにすると、後から見てもとてもわかりやすいですね」と紹介すると、みなさん真似をしていき、どんどん要約が変わっていきました。

Quizlet作成

授業中に「今日Googleスプレッドシートで作成した語彙(漢字)は、Quizletを作成しておくので、復習しておいてください。明日授業の最初に確認します」と言っておいて、上記で作ったGoogleスプレッドシートのリストを元にQuizletを作成して、PadletにURLをアップします。
翌日そのQuizletのFlashcardを使って、一人ずつ読みの確認をしました。


【2】動画で作り方を学び、Notionを作る

ある程度読解・要約で一区切りついて、このまま読解でいくのもいいけど、違うこともしたいしな〜と思いました。
上記読解の後半でNotionの記事を読み、私自身とても興味を持ったし、私自身が動画で勉強しようと思い、「そうだ!みんなと一緒に勉強しよう!!」という考えに。
そして最後に、データベースを組み込んだNotionを完成させ、それを見せながら発表することにしました。
見ていった動画は「Notionの使い方徹底解説!Notionの魅力と基本的な使い方を解説【前編】」〜、こちらから。
使ったアプリ:Padlet/Googleドキュメント/Googleスプレッドシート/YouTube/Notion/Quizlet

動画を見て、語彙(漢字)を書き出しておく

ここは私の準備です。動画を1本見て、Googleドキュメントに語彙(漢字)を書き出していきます。カタカナ語が結構ありました。

語彙(漢字)を読んで意味確認

このGoogleドキュメントをPadletで共有して、5−6個ずつ・一人ずつ読んでいってもらいます。

語彙(漢字)の確認と書き出し

語彙(漢字)の意味を確認して、読解と同じくGoogleスプレッドシートに書き出しました。

動画を見る

YouTubeのURLをPadletで共有して、みんなで動画を見ます。

Notionを作っていく

内容等質問がなければ(ほとんどなかった)、Notionを作り込んでいきます(20-40分)。

Quizlet作成

上記、読解と同様に授業後、Googleスプレッドシートを元にQuizletを作成。
翌日Flashcardを見ながら読んでいくのも、読解と同様。

発表

最終回に、データベースを組み込んで完成させたNotionを、一人ずつ発表。
それぞれ共有画面にして、Notionを動かしながら説明してもらいました。
さすがIT企業の方々、Notionはみんな知らなかったそうですが、それぞれおもしろいものを作ってくれました。

【3】終わってみて

だいたいの方が、私とプライベートレッスンをしていた方々だったので、レベルもわかっていたし、ある程度気心も知れていたのもあり、思い切って取り組めました。
いろいろなアプリを使いましたが、それぞれは難しくなく、要はどこでどのように使うかだよな〜という実体験ができました。

今後も、教科書やJLPTもいいけど、それら以外の、仕事や生活に役立つものを日本語とともにゲットできる…みたいな授業をする機会があったらいいな〜と思います(^o^)
また、ICT講座のときに、受講者さんの授業に「じゃ、これこうしてみるのは?」なんて提案もしやすくなりました。
おかげで、Notionにもハマりましたね〜。

みなさまの今後の日本語の授業に、少しでもお役に立てたらうれしいです。

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