「多様性の科学」を読みました

現代は、多様性が求められているに決まっているよね、とは思っています。
でも、どうして?って聞かれたら、そりゃ幅広い、多様な人の考えを取り入れたほうがいいじゃない?ぐらいしか答えられない…。

この本では、まずは、多様性を排除していたことにより、悲惨な結果を生んだケースをあげています。
例えば、
・2001年の911・同時多発テロ
・1996年エベレスト遭難
・1978年ユナイテッド航空173便燃料切れ墜落事故
などです。

どういう経緯で悲惨な結果に至ったかということが、不謹慎かもしれないけど、謎解きの小説を読むようでした。この辺は読んでて止まらないし、結果は知っているのに衝撃でした。

他にへぇ〜おもしろい!と思ったのが、
従業員のパフォーマンスの質や離職率についてのヒントが、オンライン査定時に利用したブラウザの情報にあった、というところです。
Firefox、Chrome、Safari、Internet Explorerなど、どのブラウザを利用者が選択したのかによって、想像していなかった結果が出たそうなのです。

教育についても、
V 独自の環境を作ることで才能は開花する
で触れています。
20世紀初頭に学校教育を標準化したが、数々の制約を生んでしまった。学習者のほうが、学校制度に合わせろと。
これに対して、結果を出している、一人ひとりに合わせたフィンランドの教育制度が紹介されています。

その他、ヒエラルキーリーダーは必要なのか?も興味深いテーマですね。

私自身は今、日本語教師のためのICT”基本”講座を行なっていますが、そこでは、
ペーパーレスと共有!」をテーマにしていて、講座の時、いつも受講者のみなさんに伝えています。
この「共有」こそが、この本のテーマとも重なるんだよね〜と、深く頷きながら読み終えました(^o^)

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