いい人 or 仕事ができる人
デジタルが苦手な日本語教師を対象に、ICT講座をしています。
苦手といっても、少しずつ慣れていくと「なるほどー!」って感じでジワジワと使えるようになります。そして、「ぜひ使ってみます!!」という言葉とともに、それぞれが職場でチャレンジされていくわけです。
しかし、その後また受講してくださった時によく聞くのが、
「(デジタルアプリの)◯◯を使ってたんですが、他のクラス/教師が使えないんで、利用を中止してください、と言われてしまいました〜」
というフレーズ。
私「え、できない人に合わせちゃうんですか? どれだけ便利で効率化できるかとか考えていないんですかね?!」
受講者「でも、みなさん、とってもいい人なんです。だからそこで働き続けます。」
ってことなんです。
「そんなところ、やめたらどうですか」と、そこまでは言えず、悶々としてしまいます。
いい人と働くというのは当然ですよね。
言い方変えれば、悪い人(自分にとって理不尽なことをするパワハラ人間など)じゃなければOKです。
でも、いい人だからといって、仕事を改善&効率化しない人と働くってどうなのかなあ?
いい人でも、納得いかない仕事を自分にさせてるわけですよね。うーん、私は耐えられない…。
人によって考え方も状況も違うから、選択は自由ではありますが。。。
その忍耐が、周りにも影響があるということは言いたいです。
耐えることが、自分だけでなく、周りの、特に若い人や新しい教師にも、その納得いかない仕事を強いることになるのです。
中堅以上の人は、自分のことだけではなく、後輩や今後の日本語教育業界についても少しは考えるべきだと思うんですよね〜。
いい人って、人間的には人当たりよくて優しいってことだと思うけど、時に仕事面ではブラックを助長している場合もありえるんじゃないでしょうか。